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痩身ダイエットの一部始終

ずっと一人で悩んでいたことを、まわりのみんなも同じように悩んでいることを知った時、突然勇気が湧いてきてしまうことってあると思う。たとえば私も、あることでずっと一人悩み続けていた。時々ブツッとできるニキビが、歳をとるにつれ、顔の下の方にズズッズズッと降りてきたことである。それに、ニキビは目のまわりにあると、たぶんいちばん不潔に見える。鼻の頭の方がまだカワイイ。なぜ目のまわりに集中するのか?が不明なまま、ますますニキビが下に降りていく、その不可解さがイヤでたまらなかったのだ。ある日誰かがポツリと言った。「なんでアゴばっかりなんだろう?」。何が?と聞いたらニキビがと言う。「あなたも?私も……」ということで、がぜん勇気が湧いた私は、日頃ニキビで悩んでいそうな友達数名に、それだけのことで電話する。思った通り、全員がニキビの降下を不可解に思っていた。変だけれども、胸がすくような快感を覚えた私は、これはサイレントマジョリティが抱える世紀の疑問と判断し、早速、皮膚科への“取材”を敢行する。結果はしかし、さらに疑問を深めることとなる。そもそもニキビに関しては、医学的にもまだまだ解明されていないことが結構ある。なぜなら「ニキビじゃ人は死なないから」。ニキビの研究に生涯をささげようという医学者がいないため、謎のまま置き去りにされていることが、この分野には意外に多いらしいのである。でもまさか、“加齢によるニキビの下降”という世紀の謎に、「それは、医学的には確証がないし、その理由も不明」という回答が返ってくるとは思わなかった。ただ、「一説にはホルモンの関係と言われています」といった答えは、何人かの皮膚科医からはいただけた。これがすでに十年以上前の話。“加齢によるニキビ下降”の謎は、そのまま迷宮入りするかと思われた。